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楽家の初代長次郎が千利休の創意を受けて造った茶碗で黒楽の釉・けずりで形を整えた!!熱を伝えにくい土の美・お湯が冷めにくい性質と色彩的にも緑の写り具合が大変よく、まさにお茶のために作られた茶碗。<五山の口造りで幽玄の世界を表現>しています。
利休の命により、初代長次郎が作った理想の茶碗であり、二代目常慶が豊臣秀吉より楽の字の印を賜わる。楽家の脇窯の一つに金沢の大樋焼(飴楽)があります。現在多くの陶芸家による写し物の茶碗がある。
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楽焼の粘土は粗い目の素地を使用しています。
京都の南山城富野庄出身
全国各地で修行し、京焼・楽焼はいうまでもなく、高麗茶碗写し、染付などさまざまな種類の陶磁器の製法を身につけた
また、師事した作家は清水六兵衛(3年)・4代 高橋道八(5年)・粟田口帯山(2年)・真清水蔵六(3年)などがいる
その後、北陸地方、中国地方に渡り、舞子浜にて有栖川威仁親王のもとに滞在、楽焼を作陶し東海地方、朝鮮半島から中国の窯業地に渡り、名古屋に戻った
名古屋では豊楽に立ち寄り、後に知遇を得た森川如春庵から師定三代高松定一を紹介される
同氏の全面的な支援を得て八事南山に住居を提供され、登り窯や楽焼窯を築き作陶三昧の日々を送った
作域は広く、色絵陶・楽焼・伊賀写し・三島・御本・刷毛目・伊羅保・染付・赤絵などの伝来の名品にせまる陶磁器を作った
また、海部郡蟹江の数奇者渡辺忠一達に招かれ、同地で築窯し茶碗などを焼いた
高松定一の支援により昭和区八事、守山区小幡茶臼山に築窯
1937年昭和12年秋 病没62才
【2代(本名 正次)】1906年明治39年~1972年昭和47年
1906年明治39年1月7日 新太郎の長男として、京都に生まれる
初代のもとで作陶を修業、一方茶道にも志しを立て、吉田紹清宗匠のもとで修業するまた、バーナード・リーチ、益田鈍翁、森川如春庵とも交遊があります
1937年昭和12年 先代没後二代目を襲名、父の意を汲み陶器全般に精進する
1943年昭和18年戦争のため本窯を廃窯、本格的に楽焼の研究に取組む
この時期に表千家に入門して茶の湯を学んだ
後に表千家即中斎宗匠より「八事窯」の名を受け、楽焼を専門とし、光悦の作風に魅せられて、森川如春翁のもとにかよい修業しする
後年は東京・湯島の吉岡某、世田谷の村瀬治兵衛、池袋の山田山庵に楽焼を指導
京都大徳寺の瑞峯院や知多の弘法寺など、各地によばれて築窯し、茶碗などを焼いた
また当地の書家や画家などとは交流があり、彼らが陶房に訪れて作陶や絵付け、2代との合作を楽しんだ
八事八勝館や京都大徳寺の瑞峯院などに招かれ茶道具を制作
1947年昭和22年 拙巧会に参加
1955年昭和30年 金鱗会を設立
1962年昭和37年 道好会を主宰している
1965年昭和40年 東海伝統工芸展に光悦風黒茶碗「雨雲」を出品し受賞、茶道雑誌に光悦風楽茶碗の名手として全国に紹介され、「八事窯」の名を広める【3代(本名 良太郎)】1938年昭和13年~1988年昭和63年
1938年昭和13年 正次の長男として名古屋に生まれる
愛知県立旭丘高校美術課彫刻科を卒業後、父を師として楽焼に専念修業
1973年昭和48年 3代目を継ぎ、先代の志した光悦風茶碗を主体として作陶に精進独白の作風をうちたてる
各地で精力的に個展を開催する一方で、昭和59年には今日会の同人となり、裏千家ともつながりができている
3代のころは茶の湯人口が急増した時代であり、表裏両千家が箱書付をする窯として重宝されていたが、残念ながら年若くして急逝した。
1960年昭和35年 燦々会入会
1966年昭和41年 恵子(4代 道年尼)と結婚
1973年昭和48年 広島 ギャラリーたけだ・東京 小田急にて個展
1974年昭和49年 名古屋 丸栄にて二人展・長野 丸光にて三人展を開催
1975年昭和50年 神戸 そごうにて個展
1977年昭和52年 福岡 岩田屋にて個展
1978年昭和53年 東京 銀座三越・広島 陶苑たにひらにて個展
1979年昭和54年 日本伝統工芸東海展入選
1980年昭和55年 名古屋 丸栄にて個展
1981年昭和56年 姫路 ヤマトヤシキ・東京 日本橋三越・岐阜 丸物にて個展・和風会入会
1982年昭和57年 横浜 松坂屋・大阪 三越にて個展
1983年昭和58年 名古屋 丸栄にて楽の名匠 中村道年三代展・横浜 高島屋・札幌 三越・静岡 松坂屋にて個展
1984年昭和59年 東京 日本橋三越にて個展・今日会入会
今日会(各界の茶道愛好家や数奇者が裏千家家元に集まり、茶道を通して地域文化の振興を目的とする会)
和風会(表千家久田宗也のもとに集まる男子の会)
1988年昭和63年 春歿。
【4代 道年尼】
1941年昭和16年 名古屋生まれ
1966年昭和41年 3代 道年と結婚 結婚後に2代 中村道年に師事
1988年昭和63年 3代 道年死去 八事窯継承
1989年平成01年 表千家而妙斎宗匠より「尼焼中村道年」を拝受
1990年平成02年 ポルトガル国際陶芸フェスティバルに招待される
1991年平成03年 都市文化奨励賞受賞 丸栄にて初個展
1993年平成05年 三越名古屋栄店にて三人展
1994年平成06年 富山県護国神社にて個展 津松菱百貨店にて個展
1996年平成08年 丸栄にて個展富山県護国神社にて個展横浜高島屋にて個展
1997年平成09年 丸善にて親子展
1998年平成10年 三越日本橋本店にて個展
1999年平成11年 三越千葉店にて個展
2000年平成12年 丸栄にて親子三人展横浜高島屋にて親子三人展福岡井筒屋百貨店にて個展
2001年平成13年 長男直之五代道年襲名 名古屋市技能功労賞受賞
2005年平成17年 丸善にて個展 京王百貨店新宿店にて個展
2006年平成18年 丸善にて陶板展
主な作品所蔵
伊勢神宮・名古屋市・沼津御用邸・徳川美術館・ポルトガル政府(ポルトガル)・トリノ市(イタリア)・ファエンツァ国立陶磁器博物館(イタリア)・エバーソン美術館(アメリカ)など
【5代 道年】1967年昭和42年 3代目道年の長男として生る
1990年平成02年 名古屋造形芸術短期大学卒業、在学中よリ父について楽焼に従事
1990年平成02年 唐津焼、中里重利先生に師事
1992年平成04年 八事窯にもどる
1997年平成09年 名古屋丸善ギャラリーにて、道年尼と共に「親子展」開催名古屋前田寿仙堂にて、「花生展」開催
1998年平成10年 美術商が推薦する「若手作家三人展」に出品 京都美術倶楽部 )
2000年平成12年 名古屋丸栄画廊にて「親子三人展」開催横浜高島屋画廊にて「親子三人展」開催
2001年平成13年1月 5代目道年襲名
2002年平成14年 富山・富山懸護国神社にて個展 横浜高島屋にて個展
2008年平成20年 「千本桜の木」第三回植樹・文化交流使節団に参加(中国南京市)
2009年平成21年 東京・神通静玩堂にて「第十四回同舟展」参加
2010年平成22年 東京・京王百貨店新宿店にて個展
愛知県陶磁器資料館「名古屋の楽焼 八事窯中村道年への歩み」開催
2012年平成24年 奈良・近鉄百貨店奈良店にて個展
2014年平成26年 名古屋・ジェイアール名古屋高島屋にて個展
現在は各地にて個展を開催し、教室などにも力を入れている
楽家の初代長次郎が千利休の創意を受けて造った茶碗で黒楽の釉・けずりで形を整えた!!
熱を伝えにくい土の美・お湯が冷めにくい性質と色彩的にも緑の写り具合が大変よく、まさにお茶のために作られた茶碗。
<五山の口造りで幽玄の世界を表現>しています。
利休の命により、初代長次郎が作った理想の茶碗であり、二代目常慶が豊臣秀吉より楽の字の印を賜わる。楽家の脇窯の一つに金沢の大樋焼(飴楽)があります。現在多くの陶芸家による写し物の茶碗がある。
まず手にとって眺めて全体を見る、感じることが大切。
土味は土の色合い。硬軟を知り陶工の手腕をあらためます。
井戸茶碗をはじめ高麗茶碗や唐津に多い竹節高台や三ヶ月高台や割高台がある。