古樹ならではの凝縮感と複雑味は、白ワインとして極めて稀有であり、収量も限られるため、大変希少価値の高いワイン！

ドメーヌ・ドゥ・ボールナールは7世代に亘って家族経営でワインを生産しています。現在はダニエルとフレデリック兄弟が生産を担っており、兄のダニエルが主にブドウ栽培、そして弟のフレデリックが醸造を担当しています。またフレデリックは2011年よりシャトーヌフ・デュ・パプ協会の会長を務めています。

家族の歴史は古いものの、フランス革命の際に多くの書物は失われてしまいましたが、1695年12月16日の記述が残っており、そこに記された当時「ボワ・ルナール」であったものが、言葉が変わってゆき、現在の「ボールナール」となりました。古樹のブドウで造られる特別キュヴェ、キュヴェ・ドゥ・ボワルナールは、「原点」という意味をこめて、この古い名前が付けられています。

「シャトーヌフ・デュ・パプ・ブラン キュヴェ・ボワルナール」は、ビオディナミの認証を受け初のリリースをしたボワルナール。ブドウ本来のポテンシャルで育てる月の満ち欠けカレンダーを元に栽培したブドウならではの良さが特徴良く出ております。感動するの程の柑橘系と花のニュアンス、トロピカルフルーツを思わせる味わいとボリューム感。どれをとっても素晴らしいの一言です。

ボ－ルナールの古い畑は、昔から様々な品種を混植しています。キュヴェ・ボワルナール・ブランは、樹齢60～100年の古樹が育つドメーヌで最も古い畑から厳選した白ワイン6品種を樽で発酵・熟成させて作る特別なキュヴェで、古樹ならではの凝縮感と複雑味は、白ワインとして極めて稀有であり、収量も限られるため、大変希少価値の高いワインです。

■コメント■
外観は、銀色の反射光を纏った鮮やかなゴールド・グリーン。洋梨と白い花を思わせるアロマに、レモンやタイムのニュアンスが香る。味わいはフルボディで、洋菓子のペストリー生地を思わせるエレガントな香りが口内を満たし、塩気のあるミネラルを湛えた美しい後味が余韻に広がる。

■2016ヴィンテージ情報■
2016年は、卓越した2010年や1990年など稀代のグレート・ヴィンテージに引けを取らない偉大な年として記憶される。
比較的穏やかな天候が続いた冬の後、乾燥した冷涼な春が訪れ、夏には、最高気温が35℃を超える猛暑となり、非常に暑い日が9月初旬まで続いた。ただし、暑いとは言っても、うだるような暑さが一日中続いたわけではなく、昼夜の寒暖差が極めて激しく、この特徴が特に葡萄が熟成する8月初旬頃に顕著に見られたため、葡萄の熟成にとっては極めて理想的な天候条件で、ポリフェノール成分の成熟を促進した。夏は雨が少なく乾燥し、8月中は降水量が僅か8.4ミリ程に留まったが、9月中旬頃に2日間霧雨が続いたお陰で、豊かなフェノール成分を蓄えた健康状態の極めて良好で上質な葡萄が収穫出来た。

■テクニカル情報■
品種：クレーレット（30%）とルーサンヌ(25%)主体とした6種の白ブドウ（グルナッシュ・ブラン(17%)とブールブーラン(25%)、そして少量のピクプール(3%)とピカルダン(3%)。樹齢80－100年の区画のブドウを使用。
収量：15-20hl/ha アルコール：14%前後
収穫と醸造：100%手摘みの特別に選定された少量のブドウで作られます。空気圧で圧搾し、発酵前の果汁の質を高めます。発酵は新樽で行い、マロラクティック発酵にて複雑味を得たあと、澱と共に6ヶ月間熟成されます。きれいな透明感のある調和のとれたワインに仕上がります。

Domaine de Beaurenard Chateauneuf du Pape Blanc Cuvee Boisrenard
ドメーヌ・ド・ボールナール シャトーヌフ・デュ・パプ・ブラン キュヴェ・ボワルナール
生産地：フランス ローヌ 南ローヌ
原産地呼称：AOC. CHATEAUNEUF DU PAPE
ぶどう品種：クレーレット30%、ルーサンヌ25%、グルナッシュ・ブラン17%、ブールブーラン25%、ピクプール3%、ピカルダン3%
アルコール度数：14%
味わい：白ワイン 辛口

2015ヴィンテージ★パーカーポイント94点 RobertParker #227　2016年10月29日　（飲み頃：2016～2026年）
基本キュヴェのシャトーヌフ・デュ・パプより更に素晴らしい味わいで、アペラシオン内で最高の白ワインに比肩する実力。タイトに引き締まった味わいで、その真価を発揮するには若すぎるが、大いなるポテンシャルを秘めた美しいワイン。熟した柑橘系果実のアロマに、砕いた岩石、スパイス、仄かなオークの風味が香る。凝縮感のある果実味とフレッシュな味わいに非の打ちどころのない美しいバランスを湛えている。あともう1年の熟成で飲み頃を迎え、10年かそれ以上の年月を経て素晴らしい味わいへと進化してゆく。